Ctrl + Space のショートカットをいい感じに追加したかったが、難しいのですでに作成した設定ファイルをまるごと再配置することにした。
環境
- Ubuntu (20.04.1)
- Mozc (2.23.2815.102)
特に Mozc のバージョンが異なる場合は、今回紹介する方法の URL やバージョンを適宜変えること。
バージョンはインストール後に
/usr/lib/mozc/mozc_tool
で確認できる
インストール
下記コマンドを順に実行
# google日本語入力と、その設定ツール
sudo apt install ibus-mozc mozc-utils-gui
# 変更を適用するため再起動
sudo reboot
日本語入力として、mozc-jp を追加する
gsettings set org.gnome.desktop.input-sources sources "[('xkb', 'us'), ('ibus', 'mozc-jp')]"
config ファイルを再配置
他の環境で作成しておいた config ファイルを~/.mozc/config1.db
に再配置する。
Mozc のバージョンが2.23.2815.102
の場合はコレがそのまま使えるかも
# configファイル取得(適宜読み替え)
wget https://kajindowsxp.com/mozc-configuration-commands/images/config1.db
mv config1.db ~/.mozc/config1.db
再起動
sudo reboot
(余談)config ファイルの書き換えについて
完全に蛇足です
https://github.com/google/mozc/blob/master/docs/configurations.md#configuration-files protoc を使ってバイナリファイルに変換されているので、text に戻してあげることで編集ができる。
protoc をインストールする
sudo apt install -y protobuf-compiler
proto ファイルをダウンロード
wget https://raw.githubusercontent.com/google/mozc/2018-02-26/src/protocol/config.proto
バイナリ形式である~/.mozc/config1.db
をテキスト形式に変換する
protoc --decode=mozc.config.Config ./config.proto < ~/.mozc/config1.db > config.textproto
いい感じに編集する
vim ./config.textproto
バイナリ形式に戻して再配置
protoc --encode=mozc.config.Config ./config.proto < config.textproto > ~/.mozc/config1.db
プロセス再起動 (sudo reboot
した方がいいかも)
ibus write-cache; ibus restart
いい感じに編集するときに、こんな感じのスクリプトを走らせたらうまく行けるかなと思って試したが、keymap が追加した 4 つだけになり(本来はもっとたくさんある)、正常に動作しなくなってしまったのでこの方法は断念した。
sed -i -E 's/custom_keymap_table: "/custom_keymap_table: "status\\tkey\\tcommand\\nDirectInput\\tCtrl Space\\tIMEOn\\nPrecomposition\\tCtrl Space\\tIMEOff\\nComposition\\tCtrl Space\\tIMEOff\\nConversion\\tCtrl Space\\tIMEOff\\n/' ./config.textproto
sed -i -E 's/session_keymap: MSIME/session_keymap: CUSTOM/' ./config.textproto
ちなみに設定画面は以下のコマンドから開くことができる
/usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog